どの臓器に関係が深いかを示す帰経とは?食材とカラダの美味しい関係について

薬膳では、食材のもつ特性を表わす独特のものさしがあります。

今回は食材がどの部位や臓器に関係が深いかを示す帰経について、詳しくご紹介します。

それぞれのオススメ食材も一緒に覚えておくと薬膳料理をするときに便利ですよ。

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そもそも帰経ってなに?

帰経とは、食材がカラダのどの部位や臓器に影響があるかを示したものです。

ひとつの食材でひとつの帰経の場合もありますが、いくつも帰経があるものが多く、それだけ対応範囲が広いことを示しています。

また、ここでいう肝、心、脾、肺、腎という五臓も、単なる臓器の働きというわけではなく、メンタル的な要素も含まれるので、ひとつひとつの範囲は広義にわたります。

帰経の種類別関連臓器は下の表を参考にしてください。

肝経 肝臓・胆嚢・目・筋・子宮・爪・自律神経に関連
心経 心臓・小腸・循環器・脳の意識思惟・舌・顔面に関連
脾経 胃腸・水分代謝・筋肉・味覚・免疫・止血機能に関連
肺経 肺・大腸・皮膚・鼻・免疫機能に関連
腎経 腎・膀胱・内分泌・脳・骨髄・耳・二陰・髪に関連

また、
五味も帰経には関係してくるので、五味についてもまとめました。

酸味 肝、胆に働く。筋肉などを引き締め、汗などが出すぎるのを防ぐ。
苦味 心、小腸に働く。体内の熱や湿気を取り、解毒・鎮静効果がある。
甘味 脾、胃、消化器官に働く。滋養強壮、神経の緊張を緩めるので、止痛・緩和に役立つ。
辛味 肺、大腸に働く。身体を温め発汗させ、気・血のめぐりを良くする。不要の水分を除く効果も。
鹹味 塩からい味。腎、膀胱に働く。体内の滞りを和らげる作用がある。

一般的に、酸味は肝、苦味は心、甘味は脾、辛味は肺、鹹味は腎に入りやすいとされます。

適度にその味を用いると、その臓器の働きを補うとされています。

それでは各帰経について、詳しく紹介していきますね。


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肝経

血液を貯蔵したり、脂肪の代謝や解毒します。

血液や気のめぐりをスムーズにしたり、消化促進をうながす作用も含まれます。

血液の量をコントロールするので、生理にともなう症状や生理痛緩和などの薬膳食材によく登場します。

自律神経系にも関連が深いので、イライラしやすくなったり、怒りっぽくなったりするときに積極的にとってもらいたいのが肝経に入る食材です。

肝に帰経する食材
あさり、しじみ、カキ、イカ、レバー、菊花、クコの実、セロリ、せり、トマト、きんかん など

心経

心臓のように血液を全身に運ぶ働き以外に、血や気をめぐらせ、意識や精神の安定にも関連しています。

機能が低下するとドキドキして息切れや不整脈がでたり、物忘れが激しくなったりします。

舌や顔色に変化が出やすく、心の機能が不調になると顔色にツヤがなくなったり赤くなります。

睡眠不足が続くと舌先が赤くなったり、口内炎ができやすくなるのはこのためです。

心に帰経する食材
小麦、なつめ、竜眼肉、はすの実、ゆり根、たまご、にがうり、とうがん、茶葉、ウコン など

脾経

胃の機能を助けて食物を消化吸収をしながら、血液や気の”もと”を作り、全身に栄養を送る働きがあります。

なお、水分代謝にもかかわるので、脾の機能が悪くなるとむくみやネバネバした痰がでたり、お腹の調子が悪くなるなどの症状も出やすくなります。

消化吸収する力がおとろえると、筋肉や口、くちびるに変化が出やすいのが特徴。

食べ過ぎたり飲み過ぎのような暴飲暴食が続くと唇があれた経験ありませんか?

脾の機能がよければ食欲もあり、くちびるにもツヤが出て元気が全身にみなぎります。

脾に帰経する食材
うるち米、長いも、さつまいも、かぼちゃ、キャベツ、しいたけ、鶏肉、カツオ、大豆 など

肺経

呼吸や水分代謝だけでなく、皮膚のバリア機能や免疫力にも深く関係があります。

肺の機能が低下すると肌にうるおいがなくなったり、アトピーや花粉症などのアレルギー疾患を起こしやすくなったり、風邪を引きやすくなります。

鼻や粘膜にも関連があるので、肺の調子が悪くなると鼻水や鼻づまり、嗅覚の異常やのどの痛みを起こしたりします。

とにかく乾燥に弱いのが肺の特徴。肺経に入る食材は潤す効果が高いものが多くなっています。

肺に帰経する食材
シソ、しょうが、はと麦、松の実、ぎんなん、白菜、くるみ、たまねぎ、レンコン、大根、梨など

腎経

腎は泌尿器系だけでなく、生命力を蓄える機能があります。

人の成長発育や、老化、ホルモンの分泌に関連があるのが腎です。

各臓腑の機能を促進する作用もあるので、カラダを温めたり、血液の生成にも携わります。

腎は筋力の衰えや腰のトラブル、骨の異常にも関連深く、腎の機能が低下すると足腰が弱くなったり、骨折や歯が抜ける、髪が痛むなどします。

腎に帰経する食材
黒ごま、クコの実、長いも、すっぽん、なまこ、羊肉、うなぎ、くるみ、海老、ニラ、栗、ぶどう など

帰経を抑えて五臓のバランスを整えて元気に生活♡

帰経について説明しましたが、この「肝・心・脾・肺・腎」の五臓はお互い促進したり、抑制しながら活動しています。

健康維持において、なによりも五臓の機能をバランス保つことが大切になってきます。

これまで食材の持つ五性や六味などご紹介してきましたが、帰経ときくと一気に「薬膳」感がでますよね。

東洋医学も薬膳も、独特の理論や概念を元に構築されています。

はじめは難しく感じるかもしれませんが、毎日の食生活に1つでも取り入れていくところから初めてみよう!くらいの心持ちでいてくれたら嬉しいです。

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