薬膳の成り立ちや毎日に取り入れるススメ

薬膳とは東洋医学の理論に基づいて作られる料理です。

食材の1つ1つには特性や効能があり、個々の体質に合わせて食材を選んで美味しく調理し、体質の改善や強化、病気の予防など、目的を果たすための食事です。

「人は食べ物で養われている」という原点に戻り、誰が、何を、何のために食べるのか?を重要視し、お腹を満たすためだけの食事から健康で楽しい暮らしを得るための食事(食養生)を実践していくのが「薬膳」となります。

……とはいっても、薬膳を作る上で食材がどんな効果があるのか、しらないといくらなんでも薬膳は作れません。

このページでは、現代栄養学との違いや食材が持つ五性、六味についてお話していきます。

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薬膳と栄養学の違いとは?

薬膳のブームが来てから、薬膳について書かれている本やサイトが多くできました。

ですが、困ったことに世の中を発信している情報はほとんどは「栄養学」です。

栄養学とは「タンパク質」「ビタミン」などの「栄養素」の探求が基本となっていて、栄養素が体にどのように吸収され、どのように運ばれ、どのように作用するのかを科学的に学んで行くのが栄養学の世界。

しかし、
薬膳の世界は栄養学とは全く違う世界です。

薬膳とは「漢方」の世界

人間のカラダ、食材を「漢方的」に捉えていく必要があります。

薬膳と栄養学を取り入れた学問にマクロビがありますが、薬膳を学ぼうがマクロビを学ぼうが栄養学だろうが、薬膳には薬膳の、マクロビにはマクロビの、栄養学には栄養学のそれぞれの世界があります。

こういう考え方や取り入れ方もあるんだ!と、柔軟な考え方で学んでいくと楽しいですよ。

そんなに難しく考えなくてもいいんじゃないかな、と常々思うのですよね。

自分にとって都合のいいように、毎日の生活に取り入れていってみてください。

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薬膳の基本とは

東洋医学における養生の基本概念に

  • 気・血・水
  • 五臓六腑
  • 同病異治

とあったように、薬膳は「食べ方」「食材自体の力」という二つの大きな観点が存在します。

食事の食べ方には

  • 薬食同源
  • 一物全食
  • 身土不二

食材自体の機能や働きには

  • 六味
  • 五性
  • 五色
  • 帰経
  • 補・瀉・調

があります。

薬膳における食べ方や食材自体の力とは

食材の持つ特性には、「味」や「性質」があり、味覚を五味(ごみ)または六味(ろくみ)で表します。

食材が身体に入ったときの寒熱性の働きは五性(ごせい)で表します。

食材の色でもそれぞれ働きが違うとされており、色は五色(ごしょく)で表します。

また、それらの食材が身体のどこに働くかを表したのが帰経(きけい)であり、

六味、五性、帰経をふまえたうえで、これらの特性を考慮しながら、補う、除く、調和させる(「補、瀉、調」で表します)にはどうしたらいいかを考える。

それが薬膳です。

毎日の食事に薬膳をとりいれるススメ

「病先防」は薬膳の得意分野です。

病いを先に防ぐ、病気になる前の状態を未病と言います。

未病とは、病気と健康の間の状態のこと。

病院に行くほどでもない不調で、女性に多い「冷え」もこの未病に入ります。

このような、病院へ行くほどでもない、けれど、辛い体質は薬膳の知恵をうまく使うことで和らげることができます。

たとえば寒い季節や辛い生理痛には生姜黒糖紅茶がオススメ。

紅茶に生姜のすりおろし、黒糖を入れるだけで作れるお手軽薬膳茶なのですが、

もともと体を温め補の効能がある紅茶に血を作る黒糖、体を温める外に発散する生姜が入ることによって、体の中から温め、外に発散する力があり、三つが一緒になると効能が倍増します。

冷え性や生理痛だけでなく、肩こり、不眠、イライラ、偏頭痛など、しかたがない…とあきらめていた不調やとりあえず薬で和らげていたものも、薬膳を取り入れることによって改善するかもしれません。

ただ、カロリーを減らすだけのダイエットも卒業し、本当に自分にあった食材を選び、調理することで、いまよりももっと魅力的な、女性らしい体になることもできちゃいます。

毎回六味が…五性が…帰経が…と考えながら、まるで実験のように料理をすると確かに大変ですが、毎日少しでも、本当に体が欲している食べ物の声に耳を傾けてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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