薬膳の定義や成り立ち、医食同源について

世界のセレブたちも愛する和食。

2013年12月には「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録など、食に関する意識が高まってきています。

そんななかで、東洋医学といえば、鍼灸や按摩以外にも薬膳があります。
薬膳とはどういう定義を元になりたっているのでしょうか。

今回は、そんな、いまさら聞けない薬膳の成り立ちと定義について、お話ししていきます。

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薬膳ってなに?

そもそも薬膳って…と調べてみると、

薬膳(やくぜん)とは
中医学理論に基づいて食材、中薬と組合せた料理であり、
栄養、効果、色、香り、味、形などすべてが揃った食養生の方法である。Wikipedia

とあります。

まず押さえないといけないのは、
薬膳の定義として、中医学の理論に基づいたものでないといけないということ。

ちなみに、ここでいう中医学の理論とは、整体観念(せいたいかんねん)と弁証論治(べんしょうろんち)が2つの大きな柱となっています。

整体観念と弁証論治と聞いてもピン!とはなかなか来ませんよね。

わかりやすくいうと、
季節やココロとのバランスを取りながら(=整体観念)、
体質や体調によって食材や調理法を考える(=弁証論治)ことです。

よくレストランなどで、薬膳○○と書いてあったり、様々な漢方を使っていたり、クコの実が散らしてあるものが薬膳としてとりあげられていますが、そうではないのです。

薬膳にはある決まりごとがあり、このルールに則ったものでないと、どんなにすごい有名な漢方薬を使っていたとしても、普通の料理と変わらなくなってしまいます。

薬膳の成り立ち

中国最古の医学書である『黄帝内経』のなかで、
食べものとクスリは元々同じという「薬食同源」という言葉が記載されています。

中国では、古くから食事を通じて健康を維持し、治療に役立ててきました。

実は「薬膳」という言葉は1980年代に生まれた新しい言葉で、それまでは、

  • 食べもので病気の予防をしたり、健康なカラダを維持すること
    → 食養
  • 食で病気の回復を早めたり、疾病治療の補佐に役立てること
    → 食療

と表していました。

1980年代、中国で「薬膳レストラン」がオープンしたり、『中国薬膳学』という薬膳本が発行されたのきっかけに、最近では世界各国で薬物のエビデンスが解明されはじめています。

日本でも偏った食生活で起こる生活習慣病や、アトピーなどのアレルギー性疾患などにも薬膳の利点が取り入れられつつあります。

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今更聞けない!医食同源ってどんな意味?

薬膳の概念に切ってもきれないのが、「医食同源」という考え方です。

「医食同源」という言葉を分解すると、薬と食物は源が同じといった意味になります。また、「医食同源」と同じように「薬食同源」とも言われています。

東洋医学の思想は、まさに“食べる”ことから発生した自然医学なのです。

黄帝内経という中国古代の医薬書のなかでは、

『食ハ生命ナリ、食誤ルトキ病発ス。 病発シテモ食正シケレバ病治ス。ヨッテ医食同源ナリ』 皇帝内経

と書かれています。

薬膳料理は「美味しいこと」が第一!

日本のことわざには、「良薬は口に苦し」とあるので、薬膳は美味しくないのでは…と思われているかたもいます。

確かに、医食同源という言葉があるように、クスリと食物はともに天然物で、同じような特性を持ち、治療効果があるなど互いに似たような意味合いがあります。

ですが、薬膳を用いるうえで忘れてはならないことが、実はあるのです!

それが“毎日続けられる、おいしい食事”であること。

いくら薬効があっても、まずいものだと続きませんよね。
食べやすいように加熱したり、味を整えておいしく味わうことがとても重要です。

もちろん本格的に薬膳を勉強して、体質改善をめざるのも素敵ですが、毎日の食生活にちょこっとだけ、自分の体や愛する人のことを考えて食事の支度ができたら素敵だと思いませんか?

普通の食材を使って作る、簡単お手軽薬膳料理についても、これからご紹介していきます♪

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