東洋医学でみる、むくみの原因と解消法について

朝起きたら顔がパンパン…
夕方には靴のサイズが合わない…

そんな悩みを抱えていませんか??

お酒を飲んだ翌日や塩分の取りすぎによるむくみとは別に、体質的にむくみやすい人もいますよね。

東洋医学でみるむくみとは一体どういう証なのでしょうか。

つらいむくみのタイプ別にみる原因と解消方法について、お話しします。

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東洋医学でみるむくみとは?

一口にいってもむくみは様々です。
顔がパンパンにむくんでいる状態もあれば、腎不全など病気でむくんでいることもあります。

もちろん程度も人によって異なります。

東洋医学において、むくみに関連する臓器は脾・肺・腎の3つです。
特に水分の代謝を司る脾が大きく関係しています

脾の働きについては詳しい内容はこちらから

漢方古典の書物『金匱要略(きんきようりゃく)』には、

痰飲病篇たんいんしょうへん”には、異常な水分を停滞する場所によって、痰飲(たんいん)、懸飲(けんいん)、溢飲(いついん)、支飲(しいん)に分け、”水気病篇(すいきびょうへん)”では、症状によって、風水(ふうすい)、皮水(ひすい)、正水(せいすい)、石水(せきすい)、黄汗(おうかん)に分け、また五臓によって心水、肝水、肺水、脾水、腎水の別がある金匱要略

と記載があります。

むくみはタイプ別に様々な原因があります。
自分の気になるむくみのタイプを考えながら、正しいむくみの解消方法で改善してくださいね。

むくみのタイプで原因を探ろう

むくみの原因となる証にはどのようなものがあるのでしょうか。
むくみの症状から、むくみの原因となっている証をご紹介します。

脾虚によるむくみ

全身の水分代謝を司る脾の働きが弱くなってしまったことによって起こるのが
脾虚によるむくみです。

脾は四肢を主るので、まず手足にむくみを生じます。
下半身を押しても凹んで戻らず、お腹が張る・食欲がない・泥のような大便が出る・元気がなく手足が冷える・尿量が少ないといった症状もみられます。
慢性化すると頭重、全身倦怠感、軟便下痢、吐き気などを伴うことが多くなります。

消化吸収を担う臓腑でもある脾は、暴飲暴食はもちろん、無理なダイエットによる食べなさすぎ、仕事など働きすぎや運動不足にによって起こります。

もともと脾虚がある上に、雨の日に外を出歩いたことで湿邪に当たったり、暑いからと水分を過剰に摂取したことで、水分が脾胃に停滞し、吸収排泄が障害されて、むくみを生じます。

脾虚によるむくみの解消法

脾虚によるむくみの解消は、脾を元気にすることが第一!

消化吸収の良い雑穀のおかゆや、お芋など脾胃を元気にする食材を積極的にとりましょう。

脾を元気にする食材
穀類
→ 米・もち米・粟・大麦
きのこ類
→ しいたけ・しめじ・まいたけ・きくらげなど
野菜や根菜
→ じゃが芋・山芋・さつまいも・かぼちゃ・キャベツ
豆類
→ エンドウマメ・ささげ・刀豆・大豆・豆腐
木の実類
→ 栗・ナツメ・蓮の実・なつめ
消化の良い肉類や青魚
→ 鶏肉・うずら・さば・にしん・かつお・鮭・ぶり
薬味やハーブ
→ 紫蘇・チンピ・生姜・香菜・タイム・黄蓍(おうぎ)

漢方薬では実脾湯がオススメです。

下半身のむくみが特に酷い場合は、マッサージでとる他にもおしっことして余分な水分を外に出すことで改善されます。
利尿効果の高いはと麦茶、とうもろこしのヒゲ茶、あずき茶、黒豆茶で水分補給をしてみてくださいね。

肺虚によるむくみ

下半身に出やすい脾虚のむくみと代わり、上半身や顔のむくみに関係があるのが、
肺虚によるむくみの特徴。
まぶたからはじまり、顔全体から腕、そしてひどくなると全身のむくみへとなっていきます。

もともと肺はどの臓器よりも外気にさらされやすいことから、冷えや乾燥に弱い臓器です。
長時間寒いところにいたり、乾燥した場所にいたことで肺の機能が弱まってしまったことが原因です。

肺虚によるむくみの解消法

肺虚によるむくみの原因は、肺の働きが弱まってしまったところに冷えや乾燥など、風邪(ふうじゃ)や風熱(ふうねつ)が入ったことが原因です。

汗をかいて風邪を発散させるところからスタートです。
熱があるときにお風呂に入ったり運動をするのは難しいですが、日頃からスポーツなどで汗を流す習慣をつけましょう。

ちなみに筋肉は水分を全身へと流すポンプの役割をしています。
筋肉をしっかりつけておくとむくみにくい体を作ることができますよ。

漢方薬では、越婢加朮湯・防己黄耆湯がオススメです。

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寒湿によるむくみ

気温が低く雨の多い梅雨の時期に多く起こるむくみの原因は
この寒湿によるむくみです。
また、冷たい生ものを多く食べたり、ジュースなど清涼飲料水をがぶ飲みしたことで体が冷えて重くなり、むくみが発生します。

湿は特徴として重いことがあげられるため下にたまりやすく、主に下半身のむくみとして症状が表れます。
ですが、冷えによる症状も合わさって肺の働きも弱まってしまうため、上半身のむくみとして症状が出ることも。

脾虚によるむくみだけでなく、肺虚のむくみの特徴もある場合、寒湿によるむくみが原因かもしれません。

高温多湿の日本は、昔から田植えなど水仕事が多いことで昔から寒湿によるむくみに悩まされてきました。

そのため民間療法では、田んぼのあぜ道に生えているどくだみを干して作ったどくだみ茶や冷えから膀胱炎を起こした女性はうつぼ草(夏枯草)で治療したり、お米にあずきを混ぜて体の水分代謝を調整してきました。

日本と中国ではそれぞれ独自の体系で東洋医学が発達してきました。
昔の知恵に習って健康に過ごしていきたいですね。

寒湿によるむくみの解消法

寒湿のむくみは、体を温めることで冷えを取り除き、脾臓を温め元気にすることが効果的です。
飲み物も冷たいものではなく暖かいものをゆっくりと飲むようにするほか、半身浴やホットヨガで体を芯から温めてくださいね。

漢方薬では、五皮飲合胃苓湯がオススメです。

湿熱によるむくみ

アルコールや脂っこい食事など暴飲暴食によって起こるのが
湿熱によるむくみです。
風熱に脾が侵されるとむくみだけでなく、口臭や体臭にも表れます。

たくさん飲んだ次の日や脂っこい食事や甘いものをたくさん取ったりと、脂質や糖質の過剰摂取は痰湿を作りやすくするだけでなく、脾の力も弱めます。

また、困ったことに湿熱はしつこいのが特徴
1度湿熱が溜まってしまうと改善するまで時間がかかります。

日頃から暴飲暴食には気をつけたり、飲んだ次の日やたくさん食べた次の日くらいは脾を休ませてあげましょう。

湿熱のむくみは上半身・下半身を問いません。
湿と熱の比率で、上に出るか下に出るかが変わります。

湿熱の「湿」は水で重い性質があるので、下半身に出やすく、
」は上に昇る性質があるので、上半身に出やすくなります。

皮膚は張りつめて光沢感があるのが特徴です。

湿熱によるむくみの解消法

湿熱のむくみの解消法は、湿を取り除き、過剰な熱を冷ますことで取り除きます。
体の水分代謝を促し、余分な熱を冷ましてくれるのは夏野菜が多いのが特徴です。

ナスやトマト、きゅうりは夏野菜の代表選手!
ただ、取りすぎると体を冷やしすぎてしまうのでほどほどにしてくださいね。

また、枝豆やトウモロコシは余分な湿を排出してくれたり、胃腸の働きをアップしてくれる嬉しい食材。
ビールのお供に、枝豆やトウモロコシを選ぶだけでもだいぶ違いますよ。

つらいむくみの原因を知って、上手に対処しよう

むくみと一言で言っても、足のむくみなのか顔のむくみなのか、人によって悩みはさまざまですよね。
私もむくみがひどく、マッサージにいったりエステにいくと必ず指摘されてしまいます。

もともと脾の力が弱いのが原因だとわかってから、食事に気をつけたりシャワーで済ませるのではなくお風呂にしっかり浸かるなど対処するようになってからは大分むくみも改善されてきました。

むくみがあると、体重は変わらなくても太って見えたり足がパンパンに張って痛くて歩けないなど、女性は頭を悩ませる症状がたくさん。

自分の体質を知って、上手にむくみにも対処してくださいね。

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